6.1 破壊的なビジネスモデルを創生する仕組みの不在

デジタルトランスフォーメーション(DX)は2004年ころから提唱され、ITの浸透で変化への対応を喚起してきました。取り残された企業は“茹でカエル”になると言われてきました。ドイツで2013年に発表された Industry4.0では、製造業の生産に影響を与えるメガトレンドについて6つの脅威が示されています。
1. Globalization, 2. New Technologies, 3. Shorter Product Life, 4. Threat of Instability, 5. Demographic Change, 6. Shortage of Resources です。増大する複雑性をダイナミズムが今日の製造業の生産における主要な挑戦となります。プロダクトライフサイクル(水平統合)とプロセスライフサイクル(垂直統合)の見直しが迫られています。組織のフラグメンテーションが進み、壁が出来ている組織ではDXが標榜する“破壊的なビジネスモデルを創生”は極めて困難な作業です。

しかし、IoT/M2Mの技術を使う事で、ビジネスモデルを変化させることが可能です。例えば、(1)予測可能に。企業や組織が扱うデータの殆どが事後データ(製造データ、会計データ・・・)を解析してきたが、本当にしたいことは予測です。生きた組織の中でパラメータを変えたらどう変化するかを見たいはずです。製造業ではIoTで集めたデータをAI/DLで解析し、故障の予兆を見つけ出し“止まらない工場”を目指しています。(2)遠隔対応が可能に。ICTやVRを駆使して現場に行かなくても監視が可能。時間と距離のロスを低減しました。例えば、KOMTRAXは良い例です。
(続く)

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