第2回
▶ 大規模投資でサプライチェーンを席巻、蓄電池の世界覇権を狙う中国
蓄電池産業は再生可能エネルギーの導入拡大とモビリティーの電動化を背景に急拡大している。そこで本連載は、蓄電池をめぐる各国・地域の産業政策を分析し、覇権争いの構図を明らかにしていく。第2回は、世界シェアトップを走る中国を取り上げる。2015年の中国メーカーの車載用蓄電池の世界シェアは27.4%であったが、2023年上半期は62.6%と急速に拡大している。なぜ中国は世界市場を圧倒するポジションを築けたのか。
大串 康彦=産業戦略アナリスト / カウラ 電力・エネルギー・スペシャリスト
- [連載]蓄電池の地政学
- 第1回:産業強化の焦点に浮上した蓄電池、世界覇権を巡る戦いの構図とは
- 第2回:大規模投資でサプライチェーンを席巻、蓄電池の世界覇権を狙う中国(今回)