2. 未成熟なブロックチェーン技術を補完する新技術の評価

ブロックチェーンの基礎は、P2Pネットワーク、非中央集権技術と言われる所以です。ブロックチェーンベースのアプリケーション開発を行うには、どの程度のユーザーが利用し、どの程度のトランザクションが行われるかを予測しシステムデザインをするのが肝要です。

ETHオープンソースプロジェクトでは、
・トランザクション性能(ライデンネットワークプロジェクト)
・スケーラビリティ(Plasmaプロジェクト)
が注目されています。

ライデンネットワークは、ライトニングネットワークとも呼ばれ、日本ではNayuta(栗元代表)が取り組んでいます。Plasmaは、OmiseGo(長谷川代表)が実装と検証を行っております。その他、IoT系での利用が期待されるDAGを用いたIOTAなどの製品が出ております。また、デジタルID認証のuPortプロジェクトもConsenSys社が実装を行っております。

未成熟な技術ゆえに、新たな新技術やプロジェクトが多く生まれてきていますが、こうしたコア技術の上にDApp(分散型アプリケーション)が作られるので、評価技術や想定されるビジネスモデルへの影響を加味したデザインが益々重要になります。