「EV電池循環市場のグローバル戦略の要 バリューチェーン・エコシステムに迫る」セミナー開催【LIGARE×日本総研】

LIGAREと株式会社日本総合研究所(以下、日本総研)は、3月23日に「EV電池循環市場のグローバル戦略の要 バリューチェーン・エコシステムに迫る」と題したビジネスセミナーをオンライン上で開催した。経済産業省、自動車リサイクル促進センター、カウラ、ブルースカイテクノロジーなどが登壇。

脱炭素社会の実現に向けて、世界的にEV化への流れは加速している。その一方で、使用済みEV電池の有効活用が進んでいないという課題も存在。潜在能力が70~80%残っていながら、残存価値評価の技術や仕組みが確立しておらず、基準が明確に定められていないなどの理由で、将来的に大量廃棄が懸念されている。

セミナーでは、現在のEV電池循環市場の国際標準化動向を明らかにしつつ、電池循環市場に必要なバリューチェーン・エコシステムに迫った。

https://ligare.news/story/ev-battery_0421/

【登壇者】

自動車リサイクル促進センター理事長/ISO TC333国内委員長/東北大学名誉教授 中村 崇 氏
・経済産業省 自動車課 戦略企画室 課長補佐 佐藤 岳久 氏
・カウラ株式会社 代表取締役社長 岡本 克司 氏
・ブルースカイテクノロジー株式会社 代表取締役 矢島 和男 氏
・株式会社日本総合研究所 創発戦略センター シニアスペシャリスト 木通 秀樹 氏


【セミナーでの提言】

  • 自動車用だけでなく、産業用、小型用を含めたリユース・リサイクルのバリューチェーン構築が急務
  • リチウムイオン電池活用には、GHG排出課題、資源大量消費、人権リスクなど課題が山積
  • BACEコンソーシアムで廃棄電池の適切な診断評価技術確立を目指す。バッテリー循環型経済プラットフォームの構築へ
  • EV製造は、性能面向上とリユースのし易さを両立するのが困難
  • 情報連携の難しさ、最低限のルール作りが必要