バッテリー循環型経済プラットフォーム「KABLIS」概要
カウラはBACEコンソーシアム、MOBIに加盟しており、今後、増加が見込まれる蓄電池利用に際し、多種の蓄電池で複数の診断技術評価を行い、ブロックチェーン技術やWeb3の中核技術である自己主権型アイデンティティ (SSI) について、W3C DID (Decentralized Identifier) と VC (Verifiable Credentials)を組み込み、ライフサイクルに渡るデータの取得で蓄電池の情報管理を行うプラットフォームの技術検証を行って参りました。ビジネス面では、2022年度内に同プラットフォーム「KABLIS (カブリス、Kaula Battery Lifecycle Information System)」の事業立上げを目指します。2023年度には電池情報流通システム作成を二次利用・リサイクルの観点からシステム(Battery Web ™)のリリースを予定しております。
Press Releace
- 2023-04-03 公益財団法人自動車リサイクル高度化財団「2023年度 自動車リサイクルの高度化等に資する調査・研究・実証等に係る助成事業」として事業名「EVの電池循環を支援する価値顕在化・流通システムの構築」採択
- 2022-03-31 日本総研発表「EV電池の残存価値評価サービス事業化に向けた協定締結」
~事業化を目指しサービス実証開始 循環市場形成と脱炭素化推進に貢献~ - 2022-03-31 長瀬産業 中国におけるEV蓄電池の残存価値評価サービス事業化に向け協定締結 ~2022年度内のサービス提供目指し実証開始~
- 2022-03-31 日置電機 EV電池の残存価値評価サービスの事業化に向け 株式会社日本総合研究所等の5社と協定を締結
- 2022-03-31 バッテリー循環型経済プラットフォーム「KABLIS」を発表
- 2022-03-16 BACEプラットフォーム(バッテリー情報サービスモデル)実証実験開始
EV蓄電池の残存価値診断の実証実験の概要
KABLIS Tech Stack / Trust Network
KABLIS (BACE Platform) 実現技術
特徴 | 概要 |
---|---|
ブロックチエーン基盤に依存しない構造 | 進化の激しいブロックチエーン技術は未成熟であるため、特定のブロックチエーン技術に依存しない分散アプリケーションを指向、永続的に進化してゆく構造とする。 〇KABLIS-DIDプラットフォームとして実現 |
データ収集IoT最適化 | 現状はAWSおよびAZURE上でデータ収集層を最適化。クラウドにも依存しない構造としている。 〇IoTのデジタル・ツイン化を計画中 |
データの存在証明 | データの生成、データの記録、データの証明を通じて、登録、利用、提供の循環プラットフォームを構築、データの存在証明がコア機能となる。 〇Web3のSSI/DID技術を使い、デジタル証明(VC)を実現 |
バッテリーの劣化診断 | バッテリーの劣化診断は、バッテリーの状態(車載状態、グリッド設置、廃棄・リサイクル)と利用者により診断方法や精度が異なる。最適な診断方法の選択肢を与える。 〇各社の劣化診断モデルを検証中 |
バッテリーの残存価値予測 | 製品のライフサイクルは、製品が生まれてから廃棄されるまでをカバーしバッテリーを使い尽くすことで価値が上がる。ライフタイムにわたる劣化診断とデータの存在証明で残存価値予測を行い、価値に応じたサービスが創生される。 〇履歴データ解析により将来のSoHを予測 |
バッテリー循環経済プラットフォーム
カウラが開発する「KABLIS(BACEプラットフォーム)」とは、ブロックチエーンを利用した脱炭素社会に向けたバッテリー循環経済を支えるプラットフォームです。電池の循環市場を構築するべく、車載利用者、二次利用者、再生メーカー、リサイクル事業者などステークホルダー間の電池関連の取引を活性化するための、データ管理システムです。
・2050 年のカーボンニュートラルの実現には、モビリティによる脱炭素の実現が必須、その中核デバイスが蓄電池である。
・電池の利用履歴に応じて経済価値、環境価値が市場で評価され、電池特性に応じ、リサイクルに至る資源循環とCO2 排出のデータベースを形成する必要がある。
Solution
・ブロックチェーンの寿命=データの寿命は会社・組織の寿命より長いことが期待される
・ブロックチェーン技術を活用することで実現
課題 | 概要 |
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ESG投資促進 | スマートシティや脱炭素の基盤になり得る技術取り組み •災害に対する有効な対策 •都市廃棄物の効率的な処理 •鉱物資源(紛争鉱物)の効率的な活用 •エネルギー資源の効率的な活用 •カーボンフットプリントCO2排出量削減 |
決済の自動執行 | 車とインフラとの間での自律型決済を活用したM2M取引 |
税制 | 「自動車走行税(走ったところで走った分だけ払う税)」の実現 |
中古車価格 | 中古車の査定精度 |
サービス向上 | テレマティクス保険の商品力向上 |
循環経済 | 正確なカーボンフットプリントのライフサイクルアセスメント |
News
2022-03-31 EV電池の残存価値評価サービス事業化に向けた協定締結
~事業化を目指しサービス実証開始 循環市場形成と脱炭素化推進に貢献~
2021-07-15 多種類のEV電池を短時間で診断
中古EVおよび中古EV電池の循環市場形成と脱炭素化に貢献
■日本総研様BACEコンソーシアムの試験実施にカウラが参画しました。
2020-10-27 日本総合研究所「車載電池の循環利用モデルに関するコンソーシアム」に加盟
~EV普及時代における、電池の残存価値診断と関連データ連携システムの開発および関連産業のエコシステム構想がテーマ~
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=37448
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=37448